思考は現実化しない。信念から思考し、行動までたどり着いた人こそが現実化できる

思考は現実化しない。信念から思考し、行動までたどり着いた人こそが現実化できる

「思考は現実化する」というキーワードが一時期はやったことがある。
それは、ナポレオン・ヒルという成功者を徹底的に取材し、そこに共通する「思考」と「やり方」を体系的にまとめた本の日本語版のタイトルである。
今回は、「思考が現実化しない」人へのアドバイスをお伝えする。

 

ナポレオン・ヒルは、どんな人物か?

ナポレオン・ヒル~Napoleon Hillは、アメリカ合衆国バージニア州南西部の生まれで、とても貧しい家庭に育った。
9歳の時に母親が死去し、のちに父親が継母となる人を連れてきてから、人生が好転し始める。
ナポレオン・ヒルはこの継母に対して、「私が生涯で出会った人の中で最も素晴らしい人だ」というほど、心から尊敬していたそうだ。
継母の勧めにより、ナポレオン・ヒルは新聞記者となった。
1908年、新聞記者として世界の鉄鋼王アンドリュー・カーネギーにインタビューをした事をきっかけに、「20年間無償で500名以上の成功者の研究をして、成功哲学を体系化してくれないか」と頼まれ即答。
それから20年間に渡り成功者の事を研究し、約束通り1928年に研究成果をまとめた『Think and Grow Rich』を執筆した。
1937年の刊行以来、世界で1億部突破の歴史的名著であり今も尚売れ続けている。
ナポレオン・ヒルは著作家以外にも、政治家としてウッドロウ・ウィルソン大統領補佐官、フランクリン・ルーズベルト顧問官なども務めている。
 

ナポレオン・ヒルは、思考が現実化するとは一言も言っていない

彼が書いた原著は、『Think and Grow Rich』
つまり、日本語に訳すと『頭を使って豊かになれ』というタイトルである。


そもそも原著の『The Think and Grow Rich』においては、「思考は現実化する」という言葉は一度も使われていない。
ナポレオン・ヒルは「思考は現実化する」と一言も言っていないのだ。
 
実は、なぜこのようなことが起きたかというと、本の出版社がナポレオン・ヒル・プログラム(価格100万円以上)の宣伝(販売元は翻訳者)のために、意図的に「思考は現実化する」を加えたのだ。
このように原著と日本語訳の本の内容が大きく異なることは、しばしば見かける。
実際の事例として、戦前の日本に出回ったヒトラー著作の『我が闘争』にもその傾向があった。

詳しくは、我が闘争の日本語訳や最後の海軍大将井上成美をご覧いただきたいが、日本ではこのように出版側の意図的な改変によって、原著と異なる内容の本が出回ることがあるのだ。
 

思考が現実化するのではなく、信念の強さが現実化する

閑話休題。
実際に、行動が伴わなければ現実化するはずがないのは、ブログをお読みいただいている皆さんもお分かりのはずだ。
「思考は現実化する」という本意はどういうことか?というと、

という出版社の思いがあったであろうと推察される。
だが、人間の心理学(フロイト)では、「エス(≒「欲求、本能)」、「自我(≒精神活動の中心)」と「超自我(≒理性)」という2つの概念があり、自我>超自我とならなければ行動に移すことはないのだ。
自我>超自我となるケースはいくつかある。例えば、

  • どうしても今○○したい!(欲求が精神活動の中心となる)
  • ○○しないと生き残れない(生存本能、強迫観念)

といった場合だ。欲求や強迫観念を生み出すのは、実はほかならぬ信念である。
 

信念から思考し、行動までたどり着いた人こそが現実化できる

欲求、生存本能、強迫観念から生み出された信念は、おのずと思考に影響する。
例えば、

  • 会社をクビになりたくない(強迫観念)
    →遅刻だけはしないようにしよう(思考)
    →毎朝1時間前には出社するようにしよう(行動)
  • かわいい女の子をカノジョにしたい / イケメンを彼氏にしたい(欲求)
    →どうすれば女の子にモテるのか? / どうすればイケメンをゲットできるか?を調べよう(思考)
    →まずは合コンに行ってみよう(行動)

というように、信念を思考に落とし込む必要が出てくる。
かわいい女の子をカノジョにしたい(欲求)→まずは合コンに行ってみよう(行動)という直線的なパターンはなかなかないはずだ笑
また、このようなケースは非常に短絡的であるため、行動できたとしても現実化することが少ない。
ということは、

  • 信念をいかに思考に落とし込めるか?
  • そして思考をいかに行動に持っていくか?

の2つの点が重要になってくるのだ。
「思考が現実化しない」人は、まず上記2つを頭に入れて実践してみたらいかがだろうか?