なぜ人はブレないほうがいいのか?ブレる人とブレない人との違い

なぜ人はブレないほうがいいのか?ブレる人とブレない人との違い

この世の中、様々な人がいるが、

  • あの人は、言っていることに一貫性がないんだよね~
  • 私の友人は、毎年目標がコロコロかわるのよ~
  • 彼、言ってることに一貫性がないんだよ。

といった話を聞くことがある。
そういった、人の話を聞くと、「あなた一体何がしたいんだ?」と思ったことはないだろうか?不快に思ったことはないだろうか?
今回は、ブレる人とブレない人について、社会学的に考察してみようと思う。

なぜ人はブレる人を嫌いやすいのか?

何の本だったか忘れたが、人間の脳は狩猟時代からあまり進化していないという話を聞いたことがある。
人間の脳は、長い年月を経て形成された「狩猟脳」になっている。
農耕時代は1万年~5000年ほどしか経っていないが、狩猟時代は10万年前を起源にさかのぼることができる。つまり、狩猟時代に培ってきた人間のDNAは、農耕時代で得たDNAをはるかに上回る。
狩猟時代の人間は、食料収集が主な仕事だった。
そのとき、集団で狩りをするわけであるが、その相手が大きなマンモスだったり、熊だったりと、大きな動物を相手に格闘するわけだ。
狩猟時代 - モンハン
狩りをする場合は、集団の力を対象の獲物に集中する必要があるのだが、逆に一人だけコロコロとターゲットを変えてみたり、一人だけ参加しないようなことがあると、獲物を狩る集団としての力が半減してしまう。
それだけではなく、場合によっては死者が出ることも。
とすれば、ブレる人は狩りに連れていけなくなる、というわけだ。
その名残からなのか、人間の脳は今でも一貫性のないことを嫌う傾向にある、というわけだ。

ブレる人は有限不実行

話が飛ぶが、「有限不実行」の人を嫌う理由が以下の本に書かれていた。
https://www.amazon.co.jp/dp/4087454622/
「一貫性」と「有限不実行」は、一見無関係に思えるが、実は関係がある。
「有限不実行」な人は、まず「一貫性」がない。
論理的に証明することはできないが、経験値上そのようなケースが圧倒的に多いのだ。
周りに、「○○をやりたい!」「今年▲▲をやります!」と宣言して、全然実現できない人はいないだろうか?
話を深掘っていくと面白い。
なぜ「今年▲▲をやる!って言ってたけど、▲▲ができなかったの?」というと、

  • 実は○○さんと協業することになって、時間がなかったんです。
  • 他にやりたいことがあって、そちらを優先した。
  • ▲▲やりたかったけど、調べていくと大変だったし興味がなくなった。

このような回答が返ってくる。
客観的に言えば、▲▲をやり遂げるだけの努力とリソース(時間・金・人)の集中が足りなかったわけだが、ここでも不快に思う人がいるかもしれない。

  • 「なんでできないことを宣言するんだ?!」
  • 「一度言ったんだったら、やり遂げるまでやれよ!」

こういう心理を紐解いていくと、面白いことにまた「狩猟脳」が顔を出す。
人間の集団の中で「狩る」といった以上、やり遂げなければ餓死する可能性があるのだ。特に獲物が少ない冬に狩りに出ると、「狩る」と言って「狩れなかった」となれば、また獲物を探しに行かなければならなくなる。
だから、人間は本能的に「一貫性」のない行動や、「有限不実行」な言動に対して、不快感を示す傾向にあるのだ。それを繰り返せば、集団の中でだんだん孤立していくのは、今の世の中でも同じだ。

ブレない方がビジネスはうまくいく

人間は感情で判断する生き物だ。
感情論は論理では紐解けないし、解決できないことの方が多い。
しかしながら、感情面でマイナス点を上げないようにすれば、それだけでプラスになり、信頼を勝ち取れることだってある。
そのためには、周りに不快な思いをさせないのが一番だが、
それ以上に、「ブレない人」の方が信頼度が高い。
あの人はやり遂げる!といったイメージがつくからだ。
イメージ先行で仕事をもらえるほど、営業として楽なことはない。
自ら売り込む必要がないからだ。
つまり、「ブレない人」ほど、ビジネスはうまくいくのだ。

どうすればブレない人になれるのか?

個人的な話だが、私は「有限実行」ができない。
基本的に怠け者だし、言ったことは大体忘れている笑
起業するまでは、判断基準もあいまいで、まさに「ブレる人」だった。
そのような私が、何を意識したかというと、

  • 目標に対して期限を切っても実現が怪しいものは宣言しない。
  • 目標を宣言する際は期限を切らない(できるまでやる)
  • 目標が達成されないとき、やめる判断基準をあらかじめ周りに伝えておく
    (お金が足りなくなったら止める、等)

この3つである。

例えば、とある資格の取得を取得した時の話だ。
資格は最近取っていないが、Webシステム開発時における要件定義業務の必要上から、2016年に「ウェブ解析士」の資格を取った。
ウェブ解析士とは、Webマーケティングに必要なアクセス解析からKPI設定等、Webマーケティング全般に必要なスキルを認定する資格だ。
年内に3回試験を実施している。

ウェブ解析士

そのとき、「今年中にウェブ解析士の資格を取ります!」と宣言するとカッコいいのだが、資格を受けたことがない以上、試験の内容がわからなかった。
ただ、元々Webのエンジニアをやっていたので、過去問や参考問題集を解いてみた感触として、資格試験には絶対受かる自信があったのだが、それでも宣言しなかった。
宣言して年内に受かったらいい。
宣言して年内にとれなかったら、Webマーケティングのスキルどころか、Webエンジニアのスキルも怪しいということになる。
周りの信頼もガタ落ちだ(もともと信頼されていないかもしれないが笑)
自分一人が被害を被る「ダイエット宣言」の失敗ならば、別に誰も文句を言わない
ところが、仕事やビジネスが絡むと話は別なのだ。
宣言したことが未達成ということは、それは周りの誰かが被害を被っているのと同じだ。
だから、安易に○○をやります!とは言わないようにしている。

ブレない人になって周囲の信頼をつかむ

最近は、

  • 「有限実行」が自分を追い込むことになる
  • ナポレオン・ヒルがいう通り「思考は現実化する」から、宣言した方がいい

とか、こういった「言葉に出す」ことがよいという情報が出回っている。
私は反対だ。
むしろ、己を知り敵を知れば百戦危うからずという、孫子の言葉を伝えたい。
自分が逆立ちしてもできないことは言わないことが、まず原則である。
そして、自分の長所・短所を徹底的に分析する。
できることは何か?できないことはなにか?を徹底的に調べ上げ、目標達成に必要な言動パターン、つまり「勝利の方程式」を洗い出すのだ。

  • 目標達成できない、目標を達成したことがないタイプであれば、まず目標を紙にかく。机に貼る。そのために必要なことをリストアップして紙に書く。
    自分が今どこまでできたのかを、言葉や図で可視化する。
  • 目標を達成する習慣を身に着けたタイプであれば、より周囲の協力を仰ぐために、目標を周囲に話す。

思考は現実化する、とは、「頭の中で考えられた言動パターン」が結果に出るという意味だ。そこを間違えてはいけない。
どんなに単純なことでも、目標達成のための「勝利の方程式」を確立することで、だんだん自分が「立てた目標は必ず達成する」、つまり、「ブレない人」になっていくのが、肌身で感じられるようになるだろう。