ランチェスターの法則から考える、選択と集中

ランチェスターの法則から考える、選択と集中

選択と集中。

最近「今年は、○○やります!」「○○の資格を取ります!」と言っておきながら、
年末年始になって、当初言ったことを実現できずに、毎年新たな目標を決める人がいる。

正直、見ていて「こいつ大丈夫か?」と思うのだが、それは私だけではないと思う

彼らは「選択と集中」ができていないので、有限不実行の状態に陥っているのだ。

「場所の自由」「お金の自由」「時間の自由」を目指す読者の方には、そうなってほしくはないので、今回は「ランチェスターの法則」から学ぶ、「選択と集中」について話そうと思う。

ランチェスターの法則とは?

ランチェスターの法則によれば、自分が弱者の場合(自分が強者だと思っている輩はあまりいないと思うが…)、大資本や市場シェアを圧倒的にもつ相手に、ランチェスターの法則によるところの遠距離戦(広告・飛び込み営業)をやるのは、無謀ということになっている。
 
■ランチェスター戦略に学ぶ、弱小ベンチャーの勝ち方の論理
 
ということは、「あれもこれも」やって成功する可能性は0に近い。いや0と言い切ってもいい。
 
そもそも、「あれもこれも」手を出す人や企業は、「時間」をリソースに考えていないからだ。または、考えているふりをしている。
 
当たり前だが、時間は有限である。乱暴ではあるが、個人的に、自分の手持ちのリソースは、以下の計算式で表されると考えている。
 
リソース=時間×単位時間で使えるカネ(≒人)×集中係数(※)
※実際にどのくらい集中できるのか?の調整係数。1がMAX。大企業ほど組織の方向性を調整しずらいので、係数は1よりも小さくなる。
 
となると、当然人やカネを持っている方が有利だ!という話になる。その通りだw
 
それが即ち「強者」、リソースが豊富な大企業や人が多い集団だ。
 
その中で、結果を出さなければならないとしたら、当然のことながらリソースをどこに集中するか?である。
 
だが、先ほどの集中係数が著しく低くなる分野の場合、弱者でも強者に勝てる要素が出てくるのだ。
 

ランチェスターの法則からはみ出てしまうワケ

ところが、不思議なもので、この当たり前の法則をいざ実行しようとすると、個人によって差が出てくる。うまくいく人といかない人が出てくるのだ。

彼らを観察していると、ある点で全く違う行動を示していた。

  • うまくいった人:自分が絞った分野において、持てる限りの最大限の時間とカネ、人を使った
  • うまくいかなかった人:自分が絞った分野において、持てる限りの最大限の時間とカネ、人を使わなかった

実はこれだけである。

うまくいかなかった人は、先ほどのリソースの計算式において、「時間」のことを考えているようで、考えていなかった。

結果として、行動が身にならなかったのは、「選択と集中」を誤っているからである。

特に、スタートアップベンチャーに陥りがちなのは、「結果」が出るまで、やるべき事業の「軸が定まらない」ことなのだ。

即効性が高い事業であれば、「軸を定め」安いのだが、「結果」が出ない状態では、あれもこれも・・・と、手を出してしまいやすい。「結果」が出ないことに対して「不安」になるからだ。

また、個人の例でいうと、アフィリエイトがわかりやすい。

アフィリエイトは、お客様に商品をご購入いただいて初めて報酬を得るビジネスモデルだが(中にはクリック課金型もあるが)、最初のうちはセールスコピーも満足に作成できず、結果がすぐに得られずらい。

だが、そこで「選択と集中」ができる人とできない人に分かれる。

結果が出ないながらも続けることができる人は、いずれ稼げるようになるが、大抵の人は稼げずに諦めてしまうのだ。
そこで問題になってくるのが、2つある。
  • なぜ、その目的を諦めてしまったのか?≒選択に対する疑義
  • 目的に対して、どれだけ集中できていたか?≒集中に対する疑義

孫子曰く「己を知り敵を知れば、百戦危うからず」とある通り、
ここで、徹底的に分析をすることが成功の近道となる。
逆に失敗している人、有限不実行な人は、「徹底的に分析」が全くできていない。
分析が苦手であれば、他人の意見を聞くことも1つの手だろう。
ここで注意したいのが、極端に自分を責めないことだ。
私もそうだが、大半の人は根気など持ち合わせていない。
但し、根気のような精神論ではなく、やり方を工夫するだけで、目的に達するまで継続してやり遂げることは可能なのだ。
いずれにせよ、うまくいかなかった場合に、「徹底的に分析」することが重要だ。

徹底的に分析し、好きなことだけやる

徹底的に分析にしていくと、あるポイントが見えてくる。
それは、
「人間は、好きなこと以外を継続することに苦痛を伴う」、ということだ。
考えて頂きたい。

  • 好きでもない仕事を、今後も続けたいか?
  • 好きでもない趣味を、人と一緒にやりたいか?

無理だろう。
「己を知る」ということは、そういう側面もある。
「続けなければならない」ではなく、「続けるにはどうするか?」を考えることも、戦略の一つだ。
また、自分が不向きな分野もあるだろう。私の場合は、全般的な確認作業が苦手だ。何度も「確認してください!」、と言われても、どっかしらに穴があって、しょっちゅう怒られる。
ただし、それは「できるようにする」だけのエネルギーを費やす必要があるか?と言われればNoだ。なぜなら、私より確認作業が得意な人間はいくらでもいるからだ。
私は、そういった分野は無理にやらない。やっても時間の無駄だ。
自分が苦手とする分野、時間がかかる分野はやらない!という選択も、立派な「選択と集中」である。
 

選択と集中から得られるメリット

長文となってしまったが、「出来ないことは無理にやらない」ことも戦略の1つだ。
そして、特定の分野に強い人が集まって、補い合うチームを作ることもできる。
そうすると、自分がやりたい目的に向かって、さらに少ない時間、最短距離に進むことができる。
自分の持てる時間に対する「選択と集中」を行うことで、「場所の自由」「お金の自由」「時間の自由」の中の1つ、「時間の自由」を実現するのは、実は難しい事ではないのだ。