起業したきっかけ(2)

起業したきっかけ(2)

2019年の元旦もそろそろ終わろうとしているときに、この記事を書いている。
というのも、今年の売上目標を見返したときに、ふと「なぜ起業したんだっけ?」と思ったからだ。

前回は、起業したきっかけ(1)で、私のキャリアのスタート地点から会社を辞めるまでについてお伝えした。
このシリーズでは、私が起業したきっかけや経緯を深堀りし、これから起業する人に以下のポイントについてお伝えしたい。

  • 海外でも起業はできる
  • 前職における人脈はバカにならない
  • 新規案件の受注のめどがない状態で起業するなら、円満退社をしたほうが絶対に良い
  • ストックビジネスの重要性

海外で起業する、という無謀

会社を辞める前から、起業の道筋は考えていたつもりだったが、あるこだわりがあった。
それは、「日本では起業しない」ということだ。

今考えると、自分の頭の中が変な思考回路としか思えないのだが、こんなことを考えていた。

  1. 自分は、スティーブジョブズではない。
    製品1つまともに作れないのに、万人受けする製品やサービスをすぐに生み出せるとは思えない。
  2. システム開発やWeb制作を行う会社は日本にごまんといるし、すでにオウンドメディアをやっている会社もある。
    同じことをやっても彼らと差別化できない。
  3. どうせ起業するのなら、日本人が起業していないエリアで勝負したい。
  4. 将来的には、海外と日本をつなぐハブとしてのビジネスを構築したい。

特に、2,3の理由が大きかったと思う。
1の自社サービスについては、プロダクトを作るのが得意な人と手を組めばいいし、製品企画自体が専門職に近いのだからいくらでも手の打ちようはあった。
ところが、自社サービスを売り込んで受注につなげていくまでにどの程度の期間が必要かが正直読めなかった。

また、起業するときに一番怖いのは固定費(≒人件費、家賃)だと、諸先輩方からうかがっていたので、実績が作れるまでは独りで起業しようと思っていた。
さらに、会社員時代は東京にいたため、通勤が非常に苦痛だったこともあり、自宅をベースにリモートワークできる仕組みを作りたかった。

そういった背景もあり、海外で会社を設立し、起業することにしたのである。

起業してみたものの・・・

だが、実際に起業して直面したのは、そもそもどうやって新規案件を受注するか?である。

当時、前職の会社から仕事を頂けたので当初の売上は何とかなったのだが、その後半年以上受注がなく日に日に焦りが募っていった。
「何がいけなかったんだろう?」と分析するも、そもそもリード数(問い合わせ数)が少ないので、参考になることが少ない。

稀に、ホームページから問い合わせが来ても、受注に中々つながらない。
そう焦っているうちにも、生活費だけはどんどん引かれていく・・・。

そこで、起業から半年ほどたったころ、日本の営業代行サービスに申し込んだ。
紹介だけでも月4万円近くするサービスだったが、新規案件の受注に焦っていた私は、3か月ほど営業代行サービスを契約し、新規受注を少しでも多く獲得しようとした。

営業代行に頼んで新規受注を図るが・・・

ところが、営業代行はうまくいかなかった。いくつか理由はあるのだが、簡単に言えば1つの結論に落ち着いた。

実績がないので、引き合い対象にならない

すごくシンプルな理由だが、一番の理由は実績がないことだった。
会社員時代の実績は、まれに受注につながることもあるが、基本的には起業してから「あなたは何ができるんですか?」という視点で見られることがほとんどだった。

実績がない場合、いくら営業をプロに頼んだとしても、中々うまくいくものではない。
自分の技術力や問題解決能力を示すすべがないからだ。

・・・営業代行もうまくいかなかったため、起業は早くも暗礁に乗り上げた。

やりたいことを実現するにも、お金が生まれない

一方、起業してから「見せれる」実績を作るため、Webサービスの開発を始めた。

いくつかWebサービスを作るべく、人にあっては色んなネタを探し、実際にWebサービスを作ろうとするも、
広告を打っても利用客は伸びない、お金は取れない・・・等、起業失敗のあるあるケースにはまり込んでいった。

そもそも、リスティング広告やFacebook広告からくるユーザーは、チラ見さんが多く、利用者数が少ないサービスを好き好んで使う人がいるはずもなかった。
幸い、AWS(Amazon Web Service)上でシステムを動かしていたので、それほど多くの利用料金を払う必要はなかったが、それでも少しずつ利用料金がかさんでいく。

自分の生活費に加えて、AWSの利用料金も毎月上乗せされる、みるみるうちに自己資金が少なくなっていった。
それにも関わらず、この間の受注数は0である。

そのような、負のスパイラルから抜け出すべくもがいている最中に、転機が訪れた。

次回

次回は、受注が入らない状況をどのようにして打破していったのか?そして、どのようにして売上を積み上げていったのか?その経緯をお伝えする。