ビジネスプランとは、どうやって自分のビジネスを成長させていくかの青写真だ
来年、2018年は個人的に節目の年だ。
なぜなら、マレーシアの就労ビザの更新があるのだが、就労ビザの更新は初めてのことで手続きには一抹の不安がある。
その際に、ラブアン(マレーシアのオフショア)法人の取締役(Director)である私の場合は、会社のビジネスプランの提出を求められる。
今回は、そのビジネスプランについてお伝えしようと思う。
ビジネスプランとは?ビジネスモデルとどう違うのか?
ビジネスプランと、ビジネスモデル。似ている言葉ではあるが、本質は全然違う。
それぞれどういうものかを解説すると、以下のようになる。
ビジネスプランとは?
ビジネスプランとは、いわゆる事業計画である。
ビジネスの目的や、それによって得られる収益、コストの予測、具体的なビジネスの事業概要を体系的にまとめたものをビジネスプランという。
ビジネスモデルとは?
一方、ビジネスモデルとは収益構造のことを指す。簡単なイメージとしては、ビジネスプラン > ビジネスモデルとなる。ビジネスプランの中にビジネスモデルが組み込まれるイメージだ。
一般的には、
誰(who)に? どうやって(how)? 何の価値(what)を? いつ(when)? 提供するのか?
を、具体的に定めたものだ。
これには、ビジネスの長い歴史の中で培ってきたモデルがある。
[参考:ビジネスモデルは「基本パターン」の組み合わせで考えよ]
http://www.dhbr.net/articles/-/2461
そういった、過去の知見やテストマーケティングした結果をもとに、
再現性の高いビジネスモデルを組み立てていくのだ。
ビジネスプランとビジネスモデルには、それぞれマネタイズの要素が必要不可欠である
上記の様に、ビジネスプランとビジネスモデルでは大きく意味合いが異なるが、
結局のところ、ビジネスプランとビジネスモデルそれぞれにおいても、マネタイズの要素は不可欠である。
ビジネスプランを計画する際は、その収益源となるビジネスモデルが非常に重要となってくる。
たまに、そういった収益構造を全く考えずに「こういうビジネスをやりたい!」と言ってくる人がいる。
そして、そういったマネタイズを考えない人のビジネスは100%成功しない。100%だ。
なぜなら、ビジネスの継続に必要な原資を稼げないため、長続きしないのだ。
ビジネスの最低限の基本は、ビジネスを継続させることにある。
そのためには、当然ビジネスを継続させるために従業員の給与を払わなければならないし、固定費も払う必要が出てくる。広告費用も必要に応じて支払う必要があるだろう。
コスト、収益計画を緻密に立てる必要がでてくるのだ。
世の中金だ!とまではいわない笑
だが、収益の伴わないボランティアでは、そのビジネスの参画者は生計を立てていくことができない。
それどころか、ビジネスを継続させるために何より重要なのは、ビジネスを成長させることである。
稼げないビジネスはスケールアップしないし、競合にいずれ負ける
ビジネスプランを立案する上で重要なのは、どうやってビジネスを成長させていくか?の青写真である。
そして、それを裏付けるために収益構造、つまりビジネスモデルを組み込んでいくのだが、それには当然、売り上げ>コストになっている必要がある。
利益が出なければ当然ビジネスは成長しない。再投資できないからだ。
再投資と言っても、様々な投資の型がある。
例えば、従業員を増やすのもそうだし、機械が必要なビジネスであれば機械の台数を増やしたりする。
そして、再投資しないビジネスはいずれどうなるか?
競合他社によって、自社よりもよりよいビジネス・よりよいサービスが生み出され、淘汰されていってしまうのだ。
それが資本主義の原理原則である。
したがって、
- ビジネスをどうやって成長させていくのか?
- そのためにはどういうビジネスモデルで収益を得るのか?
という観点でビジネスプランを立案することが非常に重要だ。
起業する人は、ぜひその点を意識してビジネスプランを立案してみてほしい。