マレーシアで食べられる食事
マレーシアは多民族国家だ。
人口の6割は、マレー人と言われている土着の人達だが、その他は華僑やタミル(インド系)人だったりする。
今回は、そのような多民族国家マレーシアで食べられる食事について紹介する。
マレーシアのローカルフード
マレーシアの料理は、主にマレー系と中華系の2つに大別される。
その中でも代表的な料理2つを取り上げてみた。
マレー系 – ナシレマ(nasi lemak)
1つは、マレーシアの代表的な料理、ナシレマ(nasi lemak)だ。
ナシレマは、粳米(通常はインディカ米)にココナッツミルク、塩を加え、タコノキ属の葉などで風味を付けて炊くか、蒸して作られる。
おかずは、小魚や鶏肉等さまざまなバリエーションがある。
<ナシレマ – カレー風味バージョン>
因みに、米を蒸して作らずに炊いてチャーハンにしたのが、ナシゴレン(nasi goreng)である。
これらのナシレマやナシゴレンは、味付けが日本人の好みにあいやすく、食べやすいのが特徴だ。
中華系 – バクテー(肉骨茶)
シンガポールでも人気のあるこのバクテー。
もともとは、シンガポールやマレーシアで働いていた中華系の苦力(重労働者)達の栄養補給として好んで作られたようだ。
ぶつ切りの豚あばら肉(皮付き)や内臓肉を、漢方薬に用いるスパイスと中国醤油で煮込んだ料理で、鍋にしたものがバクテーである。
マレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)や、近郊のクラン(klang)では、比較的お店が多く、様々なバクテーを食べることができる。
骨が多いので、食べるときは注意が必要だ。
因みに、バクテーに入れるスパイスは、お店ごとに秘伝の味付けになっているため、なかなか作り方を教えてもらうことができないようだ。
日本人に食べやすいお店 – Old Town White Coffee
ほかにも、中華系でお勧めな料理が食べられるローカルフードチェーンがある。
それは、Old Town White Coffeeだ。
名前からすると、いかにも喫茶店の様なイメージだが、実は食事をとることもできる。
その中でもとりわけ日本人に合うのが、Claypot(鍋)に入ったそぼろご飯だ。
味付けは、ご飯の上に半熟卵とそぼろ、といったシンプルな形だが、そぼろの味付けは日本のものとほとんど変わらないため非常に食べやすいのが特徴だ。
実は、Old Town White Coffeeはマレーシアのイポーを原産とするホワイトコーヒー(White Coffee)を取り扱うお店でもある。
ランチタイムに来るのがおすすめだ。
実は日本食も人気
実は、マレーシアでは日本食も人気がある。
中華系の人達は、ハラル(イスラム教の戒律による宗教上の守り事)の制約がないため、好んで日本食をよく食べる。
クアラルンプール市内では、つけ麺やがあるくらいだ。
ほかにもとんかつや寿司屋、焼肉屋など様々な日本食が進出している。
味付けも、ローカル化されたにしては珍しく日本人にあいやすい。マレーシアで日本食が恋しくなったら食べ比べてみるのも面白いと思う。
<まめとん(とんかつ専門店)>
<ペッパーランチ>
ただ、日本食は輸入のため、日本と同価格か日本より高くなってしまうので注意が必要だ。
マレーシアを楽しむ際は、ぜひ食事の面でも舌鼓をうっていただければ幸いである。