【マーケター・ブロガー・SEO初心者向け】誰でもできるSEO対策 – 内部対策と外部対策
SEO対策、という言葉をご存じだろうか?Web系のみならず、マーケティングを担当している人なら一度は耳にしたことがあると思う。ただし、検索エンジンは日に日にアップデートを繰り返しており、細かなテクニック論だけでは通用しなくなっている。
今回は、初めてブログを書く人やWebマーケティングを担当する人向けに、SEO対策の初級編についてお伝えする。
- Googleは、検索結果の信頼性を最も重要視している
- SEO対策には、内部対策(施策)と外部対策(施策)がある
- まずはコンテンツの質を上げること
- SSL導入は効果があり、比較的簡単に対応可能
- サイトパフォーマンスも重要
- 最近では、SNSの拡散効果も影響している
SEO対策とは?
SEO対策とは、一言でいえば「価値あるコンテンツ」を検索エンジンに適切に評価してもらうための施策である。
巷のSEO対策・SEO施策に関する記事では、SEO対策には「コンテンツの質」を重視せよ!と書かれているが、実際にGoogleの検索エンジンは、「価値あるコンテンツ」を検索結果の上位に表示する仕組みになっている。
「価値あるコンテンツ」とは、一言でいえば、読者が見て有益な情報を発信しているコンテンツだ。では、その「価値あるコンテンツ」を提供するにはどうすればよいのだろうか?
内部対策(施策)と外部対策(施策)
価値あるコンテンツを提供するために、Googleをはじめとした検索エンジンに対して行う対策は、大きく内部対策(施策)と外部対策(施策)に分けられる。ここでは内部対策、外部対策で用語を統一して解説する。
内部対策(施策)とは?
内部対策とは、サイトのコンテンツや構成に手を加えるクローラー対策のことである。内部対策の目的は、検索エンジンに評価されやすいコンテンツ構成にすることだ。Googleの検索エンジンは、サイトのコンテンツを評価・分析するクローラーという仕組みが存在する。このクローラーが、サイトの構成やコンテンツの量・質を確認し、検索結果のランキングを決定するアルゴリズムに渡す仕組みになっている。
内部対策は、原則サイト運営者が自分でコントロールできる。記事のリライト、という言葉を聞いた方には分かりやすいかもしれないが、記事のリライトは、記事の見やすさを上げる目的だけではなく、SEOの内部対策が含まれることもある。
一般的な、内部対策としては、
- キーワード選定
- タイトルタグ設定
- 重複コンテンツ対策
- メタタグ設定
- サイト内リンク設定(アンカーリンクテキスト設定、パンくずリスト設定、関連記事リンク設定等)
- 段落構成の最適化(hタグの設定)
- 画像にalt属性を設定
- コンテンツボリュームの調整(文章量の充実)
- コンテンツ内キーワードの最適化
- ページ数を増やす
- ページ階層を整理する
- sitemap.xmlをGoogleに送信する
といった対策があげられる。そのほかにも、Google AnalysticsやGoogle Search Consoleの導入と運用といった、運用面での対策もある。
今回の初級編では、太字の4つのコンセプトを2つにまとめた対策について解説する(2019/01/04現在)
検索されるキーワードをもとに、発信すべき情報を整理する
一番重要なSEO対策の1つだ。対策のコンセプトは、キーワード選定、タイトルタグ設定に該当する。
検索エンジンのクローラーは、検索キーワードに対して適切な情報になっているか?を最優先でチェックする。極端な例だが、「美容室 東京」で検索した結果が、「美容室 大阪」の情報ばかり表示されてしまうと、当然検索したい人のニーズに応えられていないことになる。Googleは、そういったスパム行為(恣意的にトラフィックを稼ぐ行為)を極度に嫌う。
したがって、まず発信したい情報をキーワードとして選定し、そのキーワードをもとに記事を組み立てる手法を推奨する。
つまり、
- まず検索されるキーワードを選定する
- 選定したキーワードのニーズを満たすコンテンツを作成する
この2点を最優先に対策を実施していく。それが、SEO対策の正攻法ということになる。
実際の例として、「起業 ノウハウ」というキーワードの検索結果で、自分のサイトを上位表示させたい場合は、
- 「起業 ノウハウ」を件名(タイトル)に含める。
- 「起業 ノウハウ」を検索するユーザーのニーズに応えられるコンテンツを作成する。具体的には、起業したときに、どのようにして売上を伸ばすか?や、どうやってコストを減らすか?等のノウハウを発信する。
- さらに、「起業 ノウハウ」に関する解決策と関連記事をコンテンツに含めると、より効果が出やすくなる。
といった感じで、コンテンツを構成していく。
発信する情報に対して、適切な構成で記事を作成する
次に行うべき対策は、段落構成を最適化することだ。対策のコンセプトは、段落構成の最適化(hタグの設定)、コンテンツ内キーワードの最適化に該当する。
この対策では、段落の見出し、つまりtitleタグやhタグの構成を最適化する必要がある。
一般的には、
- titleタグは、検索結果の表示されるタイトルとして設定する
- h1タグは、サイトを訪問し閲覧している人向けのタイトルとして設定する
- h2~h6までは、順番に見出しとして利用する。h2の次にh4やh5がくることは望ましくない。
といった対策を行う。この目的は単純で、「読者にとって見やすいコンテンツをめざすべき」というGoogleの方針に沿っている。
引用元:
サイトの信頼性を向上させる
SEOが実施しやすい施策として、非常に簡単な方法が1つある。それは、SSL(Secure Sockets Layer)を導入することだ。
WebサイトにSSLを導入すると、https(Hypertext Transfer Protocol Secure)という方式(≒プロトコル)で通信できるようになる。Googleでも公式見解が出ており、かつSSLを導入することでクライアントとサーバー間の通信が暗号化されるメリットもあるので、是非実施すべき対策の1つだ。
引用元:HTTPS でサイトを保護する
◆非SSL通信時の表示
http://~で始まるURLは、GoogleChrome等で警告が出るようになっている。
◆SSL通信時の表示
https://~で始まるURL。鍵マークが表示される。
サイトのパフォーマンスを向上させる
次に、比較的実施しやすい対策の1つに、サイトパフォーマンスの向上がある。一言でいえば、サイトの表示スピードを上げる施策だ。具体的には、
- 画像を圧縮してサイズを小さくする
- サイトコンテンツ(JavascriptやCSS等)を圧縮してサイズを小さくする
- モバイルフレンドリーにする
といった施策があげられる。
Wordpressで運用しているサイトは、上記の圧縮をサポートするプラグインが提供されているので、ぜひ導入することをおすすめする。
外部対策(施策)とは?
一方、外部対策(または外部施策。ここでは外部対策で統一する)とは、他サイトから自サイトへの被リンク(バックリンク)を集めて、客観的に見たサイトの信頼性を向上させる対策である。主に、
- 信頼性の高いサイトからの、”有効な”被リンクを増やす
- サテライトサイトを構築する
といった対策がある。
外部対策は、内部対策と異なり、サイト運営者が自分自身でコントロールできないことから、Googleの検索エンジンアルゴリズムの変更に対してすぐに対応できないケースもある。重要性は高くないが、意識して損はない対策だと考えておけばよいだろう。最近ではSNSとの連携も重用されているので、インフルエンサー等を活用した対策も有効だ。
被リンクを増やす
2013年あたりまでは、単純に被リンク数を稼ぐことで検索結果上位に表示させることが可能だったが、今ではその手法は全く通用しない。現在は、被リンクの数はほとんど影響せず、以下の最適な被リンクがあると検索結果の上位に表示されやすくなっている。
- 被リンクサイトと自サイトと関連性の高い。リンクキーワードに相関性がある
- 被リンクサイトに人気や実績がある(オーソリティが高い)
- 被リンクサイトのドメインまたは運営期間が古い
尚、SNSからの被リンクを稼ぐことで検索結果の上位に表示できるかと言えば、それは若干誤った認識である。というのも、SNSのリンクには、nofollow(ノーフォロータグ)が設定されているため、被リンクにカウントされないためだ。
ただし、SNSから非常に多くのトラフィック(≒アクセス数)を得ることができれば、検索結果上位に表示されることも少なくない。
この辺は、Googleの検索エンジンアルゴリズムの変更に影響されやすいので、注意が必要だ。
サテライトサイトを構築し、サテライトサイトからアクセスできるようにする。
被リンクを増やす対策に近い方法として、サテライトサイトを別に構築し、そこで検索結果上位に表示したい記事のリンクをはる方法がある。ここで重要なのは、サテライトサイトが信頼性が高いサイトであることだ。つまり、サテライトサイトが内部対策・外部対策ともにバッチリでないと、中々検索結果上位に表示させることは難しい。
最近では、Twitter等のSNSの拡散力を利用してアクセスを得たほうが、投資対効果は高いだろう。
最後に
今回は、SEO対策の基本概念と、SEO対策の初級編をお伝えした。
SEO対策については、マナブさんのSEO対策の動画はかなりまとめっており、効果も実証されているので、ぜひこちらも参考にすることをおすすめする。