お金がない人がゼロから資産を増やす(2) – 海外の積立投資を利用する(Standardlife)
日本の教育では、マネタイズや資産防衛といった、フィナンシャルリテラシーを鍛える教育が全くされていない。そのため、そもそもお金や資産を増やすにはどうすればよいか?ということが、個人でなかなか思いつかない。一昔前の世代だと、
という根性論に終始していた。それもそのはず、50歳以上の世代は、銀行にお金を預けていれば金利が数%つく時代に生きていたので、その成功体験しか知らないからだ。だが、現代を生きる我々は、その方法では資産を守り切れない。
今回は、資産を増やすシリーズの第2弾として、海外の積立投資を利用する方法をお伝えする。
- 海外の保険積立投資は、利回りが非常に大きい
- しかし、リスクも大きい
- 海外積立投資をはじめるときは、海外の積立投資に詳しい専門家(フィナンシャルアドバイザー)に相談すべし
香港の積立投資会社で、ドル建て資産をつくる
私は、2014年の秋から、香港の積立投資会社スタンダードライフ(StandardLife)に、ドル建てで毎月300USDを年金として積み立てしている。この積立投資をはじめるには、香港に直接行く必要があるが、日本の年金と異なり、積み立てた分がある一定の期間全く受け取れないというわけではないので、海外に資産を分散する目的で契約した。
海外積立投資ってどのようなものなのか?
私が加入している積立投資のプラン(Harvest Elite Investiment Plan※)は、以下の様になっている。
- 契約期間は25年。つまり満期が25年
- 最初に2年間は、引出や解約は不可
- 積立額は、毎月300USD
- 死亡時には、積立資産総額の101%が受け取れる
一番大きいのは、複利による資産の増加である。毎月積立したとしても、単利(元金だけに対する利子のみ)だけでは、資産はほとんど増えない。逆に、複利(元金によって生じた利子を次期の元金に組み入れて発生した利子)では、単利で運用したときよりも資産の増加額が増えるのだ。
参考:単利と複利のちがいって?
※スタンダードライフ社の投資リンク型商品であるハーベストエリート(Harvest Elite)は、2014年9月末で販売が停止された。現在では、サン・ライフ(Sunlife)社のサンアチーバー(SunAchiever)等が投資リンク型商品として販売されている。
IFA(金融商品の仲介会社)を通して契約する。
StandardLifeの様な海外積立投資を契約する場合、直接契約せずにIFAと呼ばれる金融商品の仲介会社を介して契約する。
私の場合は、Harris FraserというIFAを通じて投資している。彼らが契約や契約後のサポート、金融商品の運用までしてくれるので、私がすることは毎月の積立額に対して、どの程度資産が増減しているかをチェックするだけだ。尚、彼らにはお金は払わず、月額の積立額はStandardLifeから直接クレジットカードで天引きされるので、その点は安心だ。さらに、彼らのスタッフとは日本語でやり取りできるのも安心材料の1つだ。
逆に、このIFAをどこにするか?は非常に大事で、彼らの運用成績やサポートによって、将来の資産総額が大きく変わることもありうる。
ところで、そもそも海外積立投資のメリット、デメリットとは何だろうか?
海外積立投資のメリット
利回りが高い
利回りは、毎年異なっていておおむね3~10%である。投資商品にもよるし、IFAの運用成績次第ではさらに大きく変動することもある。
為替リスク対策
円建てではなくドル建てで積み立てることで、将来的に円の価値が暴落したとしても自分の資産を守ることができる。日本円の積立と並行して行うことで、為替リスクから資産を守ることも可能だ。
海外積立投資のデメリット
元本割れのリスク(元本保証ではない)
日本の金融商品もそうだが、積立投資は運用も行うので、当然元本割れのリスクがある。
実は、私の積立資産も、2018年末~2019年初頭の円高のあおりを受け、今年に入ってからIFAの運用成績が一気に悪化し元本割れした笑
このまま元本割れしたままでは、彼らの運用実績に傷がつき、顧客を集められなくなるので、この状態が長く続くことは少ない。実際、去年までの運用成績は約4~5%の利回りを維持していた。しかしながら、積立期間中は、IFAの運用成績や景気動向次第では元本割れの可能性もある、ということをまず認識しておくことだ。
初期積立期間は解約できない
初期積立期間とは、基礎口座という口座に積み立てる期間を指すのだが、私の場合は2年間の積立が必要だった。この期間に万一解約したいと思っても、積み立てたお金は一切戻ってこない。したがって、初期積立期間中は何が何でも支払う必要がある。
さらに、初期積立期間は、毎月の積立額の増減ができない。つまり、初月に1,000USD支払い、次の月から300USDといった増減ができない。
初期積立期間が過ぎれば、解約や毎月の積立額の増減を行うことができるようになる。
日本語には非対応
StandardLife社とのやり取りは英語か中国語となる。よく投資対象の切り替え通知や投資先商品リストがエアメールで郵送されてくるのだが、その文面は英語または中国語だ。その点は注意が必要だ。最近では、Google翻訳もあるし、ある意味英語の勉強にはなるかもしれない笑
海外積立投資をはじめるには・・・
まず、海外積立投資は個人で始めるには非常にリスクが高いと言わざるを得ない。その点は、海外積立投資に詳しい専門家(フィナンシャルアドバイザー)に連絡し、相談することをおすすめする。
尚、以下のサイトでは、資産設計や海外における積立投資に関する情報を発信しているので、是非参考にしていただきたい。
◆Borderless Group
https://www.borderless-investment.com/businesscontent/
◆お金のガッコウ – ゼロから資産づくりの方法 資産設計勉強会
https://okaneno-gakko.jp/course/assetdesign