【海外移住希望者向け】日本人がクアラルンプール(マレーシア)に移住する際のおすすめエリア5選+α
マレーシア、クアラルンプールから東京に拠点を戻して早1週間がたった。
3年ほどクアラルンプールに住んでいたが、住み心地自体は悪くなかった印象がある。特に食事の面や居住性の面では、クアラルンプールは世界有数の都市だと思う。
今回は、3年住んだ私の実体験をもとに、日本人がクアラルンプールに移住する場合のおすすめエリアについてお伝えする。
クアラルンプールの主な都市エリア
クアラルンプールは、マレーシアの首都だ。中心部の人口は150万、近郊都市を含めると700万人と、東南アジアの中でもシンガポールやバンコクの様なメガシティの部類に入る。
そして、クアラルンプールはいくつかのエリアに分けることができる。
- KL Sentral & Bangser(KL セントラル & バンサー)
- Putra(プトラ)
- Damansara(ダマンサラ)
- Taman Tun Dr Ismail(タマントゥンドクターイスマイル 略してTTDI)
- Bukit Bintang & KLCC(ブキッビンタン & KL City Center)
- Cheras(チェラス)
- Sri Petaling(スリ ペタリン)
- Mont Kiara & Sri Hartamas(モント キアラ & スリ ハタマス)
- Sentul(セントゥル)
- Wangsa Maju(ワンサ・マジュ)
その中でも、おすすめエリアを5つ紹介しよう。
おすすめエリア5選
KL Sentral & Bangser(KL セントラル & バンサー)
- 交通の便:★★★★★
- 居住環境:★★★☆☆
- 生活のしやすさ:★★★★☆
- 家賃:★★★★☆
KL SentralやBangserエリアは、KLの中でもとりわけ交通の便に優れたエリアだ。KL Sentral駅からは、KLIA Ekspres(KLIA。Kuala Lumpur International Airport向け直通列車)や、KTM(KL近郊列車)、LRT、MRTの発着駅になっており、KLや近郊都市へ容易に向かうことができる。
また、ショッピングモールも、Nu SentralやBangser Village、Bangser Shopping Center、Mid Valley MegaMall等、ショッピングモールが数多くあるため、買い物には事欠かない。
GrabTaxiも、他のエリアに比べて比較的多く走っているので、移動するにも容易なエリアの1つだ。
Taman Tun Dr Ismail(タマントゥンドクターイスマイル 略してTTDI)
- 交通の便:★★★☆☆
- 居住環境:★★★★☆
- 生活のしやすさ:★★★★☆
- 家賃:★★★☆☆
KLで穴場なエリアの1つが、TTDIだ。東京に例えると、新宿~中野あたりに近い。
コワーキングスペースやオフィスもさることながら、大型ショッピングモールの1Utama Shopping MallやThe Starling、IPC Shopping Centerが近くにあるため、ショッピングモールには事欠かない。2017年にMRTのSBK Lineが全線開通したため、KL SentralやBukit Bintang、KLCC、KLIAへの接続が劇的に改善された。
また、1Utamaからは、なんと片道10RM(≒300円弱)で空港に行けるバス(Sky Bus)が発着している。
参考:【マレーシアあるある】非常に便利!Sungai-Boloh(スンガイブロー)とKajang(カジャン)を結ぶMRT、ついに全線開通
Bukit Bintang & KLCC(ブキッビンタン & KL City Center)
- 交通の便:★★★★☆
- 居住環境:★★★★☆
- 生活のしやすさ:★★★☆☆
- 家賃:★☆☆☆☆
Bukit Bintang & KLCCは、KLの心臓部に位置するエリアだ。有名なペトロナスツインタワーもこのエリアにある。
家賃は非常に高いが、KLCCパーク周辺には、伊勢丹や紀伊国屋書店など日本人になじみのあるお店は数多く存在しているので、日本人向けのエリアになっている。
また、Bukit Bintangは、クアラルンプール屈指の繁華街であり、PavilionKLやLot10といった大型高級ショッピングモールにもアクセスが良い。
Sri Petaling(スリ ペタリン)
- 交通の便:★★☆☆☆
- 居住環境:★★★☆☆
- 生活のしやすさ:★★★☆☆
- 家賃:★★★★★
Sri Petalingは、クアラルンプールの南部の近郊エリアだ。
昔は、Bukit Jalil(ブキッジャリル)国立競技場くらいしかないようなさびれたエリアだったが、最近では宅地開発が進んで、KL中心部より非常に安いコンドミニアムや一軒家が数多く存在する。
噂によると、マレーシアに移住した某芸能人が住んでいるらしい・・・(あくまで噂である)
Mont Kiara & Sri Hartamas(モント キアラ & スリ ハタマス)
- 交通の便:★★★☆☆
- 居住環境:★★★★☆
- 生活のしやすさ:★★★★★
- 家賃:★★★☆☆
Mont Kiaraは、日本人が数多く住んでいるエリアだ。特に駐在員が数多く住んでいる。日本人以外にも中国人や韓国人も多く、和食をはじめ、中華や韓国風焼き肉を食べることができるお店が数多く存在している。
中心部の1 mont kiaraやPLAZA MONT KIARA、PUBLIKA等のショッピングモールも、コンドミニアム等に併設されているので、スコールに濡れることなく歩いて移動することもできる。
ところが、KL中心部(Bukit BintangやKLCC)に移動する場合は、鉄道や公共交通機関が近くにないので、GrabTaxiを使うことになる。
LRTやMRTの移動に慣れていない人にとっては、若干不便な土地だ。
クアラルンプール近郊の中で最も多く日本人が住んでいるので、初めてマレーシアに移住した方や、日本人が近所にいないと心細い方にはお勧めだ。
おすすめエリア – 番外編
Petaling Jaya(ペタリンジャヤ)
- 交通の便:★★★☆☆
- 居住環境:★★★★☆
- 生活のしやすさ:★★★☆☆
- 家賃:★★★☆☆
Petaling Jayaは、クアラルンプールの西北部に隣接する近郊住宅街だ。TESCOやIKEAなど大型ショッピングモールが多いMutiara Damansara(ムティアラ ダマンサラ)に近く、生活環境は悪くない。
また、MRTのSBK Lineも近くを走っているので、KL中心部やKLIAへのアクセスも良好だ。
Subang Jaya(スバンジャヤ)
- 交通の便:★★☆☆☆
- 居住環境:★★★☆☆
- 生活のしやすさ:★★★☆☆
- 家賃:★★★★☆
Subang Jayaは、クアラルンプールの南西部に隣接するエリアである。中でも、Saujana Villaは、日本人向けの物件であり、ショートステイに適している。物件はだいぶ古くなっているので、居住性に関しては他のエリアと比べて若干悪い可能性がある。
Saujana Villaは、LRTのKJL(Kulana Jaya Line)のAra Damansara(アラ ダマンサラ)駅に近いので、KLSentralやKLCC、KLIAへ公共交通機関を使って移動することも可能だ。
最後に
今回は、クアラルンプール近郊に絞って、エリア別の住みやすさをピックアップしてみた。当然職場へのアクセスや生活リズム、生活様式(ローカルに合わせるのか?日本式にするのか?)によって、住みやすいエリアはかなり異なる。
また、マレーシアをはじめ東南アジアに移住する際は、Grabアプリは必須だ。
Grabは、欧米のUberに代わるタクシー配車サービスだ。クレジットカードを登録しておけば、キャッシュレスで電波の入る場所ならどこでも配車サービスを受けることができる。
公共交通機関が日本より発達していない東南アジアに移住する場合は、Grabは必ずスマホにインストールしておいたほうが良い。
そして、もし、クアラルンプールに移住することになった場合は、上記エリアを参考に速めに下見しておくことをおすすめする。