【コラム】意識高い系がなぜ鬱陶しいのか、感情論と論理面から考察してみた
最近は減ってきたものの、未だにいる「意識高い系」
個人的には、あまり好きではない人種である。
今回は、意識高い系が何故鬱陶しいのか?を考察してみることにする。
意識高い系に共通しているのは?
まず最初に、意識高い系に共通しているものとして、以下の様な特徴がある
- マウンティングや上から目線が好き
- 人脈の広さをやたらと強調する(実際にTwitterのフォロワー数やFBの友人が多い)
- やたらと本を読む、自己啓発をする
- 無駄にスケジュールを入れたがる
- 根拠のないポジティブ思考
こんな彼らのことを鬱陶しいと思ったのは、私だけではないはずだ。
若気の至りならともかく、30近い男女が意識高い系のまま社会活動していると、仕事しているチームメンバーの中には一緒に仕事したくないと思う人も出てくるだろう。
では、なぜ彼らがこんなに鬱陶しいのだろうか?
「意識高い系」は、何故鬱陶しいのか?
一言でいえば、
「お前のこと、そこまで興味ねぇよ!」
というところだろうか?
彼らは、原則的に「自己肯定」を求める傾向にあるので、他人のことなどお構いなしだ。
つまり、他人のことを考えてるようで全く考えていないのだ。
しかも、彼らが呆れるほどポジティブ思考なのはなぜなのか?
よく言えば気持ちの切り替えが速いのだが、悪く言えば、悪いことが起こったとしても直視しない・反省しないことだ。
その結果、彼らは失敗してもその失敗をまともに分析すらしない。
その割に、他人が興味がないことを延々と熱く語る・・・。
非常に面倒な人種なのだ。
「意識高い系」は、「意識高い系」のまま終わる
意識高い系は、努力も空回りする。
大抵の場合、上辺だけの努力しかしないため知識や技術が浅いまま、次々にいろんなことに興味を持ち、そしてすぐに飽きる。
従って、どれも中途半端な知識しか会得しえないため、どの分野でも役に立たない。
結果として、「意識高い系」は「意識高い系」のまま終わるのだ。
「意識高い系」は、なぜダメなのか?
逆に、成功している人は、それこそ同じことを10年以上地道にやってきた人の方が多い。
私の知り合いの投資家は、投資業務を15年以上続けていたり、
コンサルタントの方は、労働法や会社法の専門家として起業して10年以上地道にやっている。
他人から評価・肯定されれば、この上ない「自己肯定」になるはずなのに、彼らはそれができない。
なぜ彼らをダメと論じたのか?
総括すれば、
「地道に努力して実力をつければ他人に価値を提供できるはずなのに、無駄に自分を大きく見せようという要素に努力の方向が向いてしまい、結果として他人の時間を浪費させている」
からだ。
では、彼らはなぜ地道に努力できないのか?
「意識高い系」は、プライドが邪魔をしている
端的いえば、彼らはプライドが高い人種だ。
「自分は失敗した」
「自分は他人から認められていない」
「自分には才能や能力がない」
といった、自分にとってネガティブな要素を受け入れることができない。彼らのプライドが邪魔をするからだ。
自分の成果物や結果を認めたくないので、どうしても自分を大きく見せるために無駄な人脈作りに奔走したり、スケジュールを過密にしたりする。
「意識高い系」の人とは、できるだけ距離を置く
意識高い系の人は、「他人の時間を奪う」ことに対して何もためらいがない人種だ。
その割には、自分の時間を奪われることには非常に敏感だ。
彼らは、他人の力で改善することはなく、常に承認欲求を満たすために「自己肯定」してくれる人をつるむケースが多い。
もし、自分自身を大切にしたいのであれば、彼らとは一定の距離を置いたほうが良いだろう。
もし、自分が「意識高い系」だと感じたら?
もし、貴方自身が「意識高い系」だと感じた場合は、どうすればいいだろうか?
いくつか主な改善点があるので、それを参考にしてみるといいだろう。
他人と比べることをやめる
まずは、他人と比較することをやめることだ。
それだけでも、「意識高い系」から簡単に脱却できる。
他人と比較して、「自分に能力がない」「自分は失敗した」とネガティブに考えるだけでも、何も改善しない。
さらに、他人に認めてもらう必要などない。
まずは、ありのままの自分を自分で理解し、認めることだ。
自分を肯定できるのは、自分だけだと割り切る
次に、他人から「自分を認めてもらう」という思い上がった考えを捨てるべきだ。
貴方のことをそこまで知らない他人に、貴方を認めてもらう、知ってもらうには、どれだけの時間と労力を要するか?想像してみてはどうだろうか?
ブログやYoutubeで詳細を発信しているまだまだしも、
- 貴方の生い立ち
- 貴方の価値観
- 貴方の得意なこと
- 貴方の理想
といったことを、一方的に発信し続けて周りの人たちが100%事細かく理解できるだろうか?
できるわけがない。
まず、「他人に認めてもらう」という、おこがましい考えを今すぐに捨てよう。
今すぐに、だ。
他人に価値を提供できることは何か?を真剣に考え、実行し、結果を出す
それでも「他人に自分を認めてもらいたい」と思う人は、どうすればいいだろうか?
答えはシンプルで、
「他人に価値を提供できることは何か?を真剣に考え、実行し、結果を出す」
ことである。
他人が認める最たるものは、「その人が自分にとって役に立ったか?」という俗世的な側面だ。
最後に
このように、「意識高い系」の人は、
「他人からどう思われているか?」
「他人からどう見られたいか?」
ということばかりに固執しているように見受けられる。
それだけでは、「意識高い系」の人に興味がない他人からすれば、
「うっとおしい!」
と思わざるを得ないだろう。
そう思われないためにも、先述の改善策を実行して、少しでも他人のために価値を提供できる人間性を磨くことをおすすめする。