【コラム】宗教がなぜ儲かるのか?
いきなり過激なタイトルになってしまった笑
しかしながら、昨今の統一教会に関する情報錯そうを見るに、
「宗教は儲かるし、信者は搾取されるのだなぁ」
としみじみ感じた。
今回は、なぜ宗教が儲かるのか?その仕組みについて考察する。
最初に・・・なぜ宗教の話をするのか?
はじめに、なぜ宗教の話をするのか?と思われる方もいらっしゃると思うので、この記事の目的を明らかにしたいと思う。
後述するが、宗教と商売にはある共通点があるからだ。
その共通点を紐解くためにも、若干タブーでもある”宗教”の話について深堀していきたいと思う。
宗教とは?
宗教は、wikipedia上だと以下のように定義される。
一般に、人間の力や自然の力を超えた存在への信仰を主体とする思想体系、観念体系であり[1]、また、その体系にもとづく教義、行事、儀礼、施設、組織などをそなえた社会集団のことである[2][3]。 なお広辞苑では、「神または何らかの超越的絶対者あるいは神聖なものに関する信仰・行事」、としている https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%97%E6%95%99
なお、「宗」という漢字は、
- 教義。教理。また、信仰の組織団体。「宗教」「宗門」
- みたまや。祖先をまつる所。「宗廟(ソウビョウ)」
- おおもと。いえもと。祖先。「宗家」「宗主」
- かしら。おさ。おもだったもの。中心人物。「宗匠」「詩宗」
- 中心となる考え。むね。
という語彙がある(Goo辞書)
つまりは、「教」えを「宗(たっと)」ぶ人、思想体系、観念体系、そして教えから生まれる儀礼、行事、組織そのものが「宗教」の本質だ。
宗教と商売
いきなり極論を述べるが、「商売」を突き詰めると「宗教」になる。
実際に、日本語で「ご利益(ごりやく)」とう言葉があるが、ご利益(りやく)はサービスを受けた受益者のメリットと読み替えることもできる。
そういった背景から、商売の究極形態は宗教になると思っている。
そこで、宗教と商売をいくつかの軸で比較してみた。
商売 | 宗教 | |
与益者 | インフルエンサー マーケター エバンジェリスト | 教祖 伝道師(司祭、司教、牧師) |
受益者 | ファン、購入者 | 信者 |
利益を生み出すもの | 商品・サービス 事務所・店舗 | 教義 経典 寺院 |
利益となるもの | 商品・サービスの効能 | 精神的な安らぎ 冠婚葬祭 埋葬 |
受益者を増やすもの | 広告 SNS インフルエンサー | 信者による勧誘 メディア |
受益者のコミュニティ | 冷静~熱狂 or 存在しない | 冷静~狂信的 |
マネタイズ | 販売した利益 サービス利用料 手数料 | お布施 寄進、寄付 |
勘のいい方はお分かりだろう。
実は、「商売」と「宗教」は、本質的にそれほど大差ないのである。
宗教は儲かる(というより、儲かってしまう)理由
先述の比較表をご覧いただけたらご理解いただけると思うが、宗教は実は「儲かる」のだ。
特に受益者のコミュニティを見たときに、受益者の熱量が高く盲目的・狂信的信者が多いほど、お金が集まりやすくなる。
信者が増えれば、お布施や寄進、寄付がより多く集まるようになる。
実は、その構図はBtoCやBtoBビジネスとほとんど変わらないのだ。
実際に、昨今のBtoCビジネスは、インフルエンサー(≒伝道師)を活用して、商品やサービスの認知や広告を行っている。BtoBビジネスは、エバンジェリスト(≒伝道師)を活用して、商品やサービスを提案しサポートしている。
宗教と商売のからくりに気づくと・・・?
このように、宗教と商売の共通点に気づき、ビジネスモデルをまねるとどうなるか?
- 売りたい商品の熱狂的なファンを生み出す。
- 熱狂的なファンが商品を宣伝し、それを購入する。
- 購入して感動したファンが熱狂的なファンになっていく。
1-3のサイクルをベースにした商売は、私が携わった案件を鑑みる限りでは、大半が儲かっているのが現実である。