【初心者向け】Webプログラミングを学ぶのにおすすめな本11冊+α
Web系エンジニアになってかなり立つが、実はWebプログラミングの知識はすべて独学で学んだ。ごく一部は人から教わったこともあるが、それは講義・座学ではなく現場で得た知識が大半だ。
もともと、情報工学を専攻していなかった私としては、プログラミングが必要な現場で、当時どのように学んでいったのか?を振り返ってみることで、これからWebプログラミングを学びたいと思っている皆さんへお伝えできる知見・経験は少なからずあると思う。
今回は、その経験をもとにWebプログラミングを学びたい皆さんへ、お勧めの書籍を紹介する。
- Webプログラミング関連の本は、大きく分けて3つ(サーバーサイド、クライアントサイド、その他DB等)ある
- WordPressは、別物として学んだほうが分かりやすい
- Webの全体像を理解しておくことは重要
- Webマーケティングの知識も知っておくと、さらにプラスになる
Webプログラミングにおすすめな書籍紹介
プログラミングの学び方(2)でも取り上げたが、Webサイトを作るときには、
- サーバーサイド
- クライアントサイド
- その他(DB等)
といった3つの処理に分別される。それぞれにおいておすすめの書籍を紹介しよう。
サーバーサイドの関連知識を知るのに必要な本3冊
サーバーサイドの知識は、基本的にプログラミング言語によって書籍がわかれるので、個人的によく使う言語ごとにおすすめの書籍を紹介する。
特にPHPは、WordpressやEC-CUBEでも利用されている言語なので、使う使わないは別として知っておいたほうが、ソースコードを読む際に役立つだろう。
また、Rubyは、個人的にとっつきにくかったこともあり、殆ど学んでいないため、ここでは割愛する。
◆PHP:スラスラわかるPHP
◆C#:かんたん C# [改訂2版] (プログラミングの教科書)
◆Python:いちばんやさしい Python入門教室
その他(DB等)の関連知識を知るのに必要な本3冊
Webと切っても切れない関係にあるのがデータベースだ。データベースについては、かなり高度な知識を必要とするので、ここでは入門書を取り上げたい。
データベースへの問い合わせ処理はSQLという言語で記載されるので、まずはSQLの基礎を学べる書籍を中心にピックアップした。
また、最近のWebサイトではMySQLを使うケースが多いので、MySQLの入門書についても紹介する。
◆おうちで学べるデータベースのきほん
◆MySQL入門以前
◆Python:3ステップでしっかり学ぶ MySQL入門 [改訂2版]
クライアントサイドの関連知識を知るのに必要な本5冊
サイトのデザイン(HTML / CSS)を知るために必要な本
実は、Webサイトを作る際に一番重要なのがHTMLとCSSだ。これを知らずして見やすいWebサイトを作り上げるのは難しい。HTMLとCSSの基本をしっかり学べる本を3冊紹介する。HTMLやCSSで用いるクラスやIDという概念は、後で紹介するJavascriptにも絡んでくるので、Webプログラミングを勉強する際は、一番最初に学んでおいても良いと思う。
◆HTML&CSSとWebデザインが 1冊できちんと身につく本
◆作りながら学ぶ HTML/CSSデザインの教科書
◆本当によくわかるHTML&CSSの教科書 シンプルで、デザインの良いサイトが必ず作れる
Javascriptを学んで、Webサイトに動きをつけるのに必要な本
Javascriptは、クライアントサイドでWebサイトに動きを持たせる際に利用するプログラミング言語だ。Javascriptは、jQueryというJavascriptをさらに使いやすくしたライブラリがあり、最近のサイトでは、jQueryを使ったコーディングが一般的である。
今回取り上げる書籍は、Javascriptを学んだ後にjQueryを学ぶ前提で、それぞれ紹介する。
◆3ステップでしっかり学ぶ JavaScript入門 (今すぐ使えるかんたんプラス)
◆jQuery入門道場
番外編:Wordpressの本
最後に番外編であるWordpressについて取り上げたい。
Wordpressの構造上の仕組みやプログラミングのポイントについては、別の記事で取り上げたいと考えているが、まずその仕組みを学ぶのにおすすめな書籍を紹介したい。
◆WordPressレッスンブック HTML5&CSS準拠
◆自分で作れる! おしゃれなWebサイト WordPressで初めてでも簡単にできる
Webプログラミングといっしょに知っておきたい知識
Webプログラミングを行うにあたり、以下の知識は多かれ少なかれ必要となる。
特にインターネット全体の基礎知識は重要で、インターネットがどのような仕組みで成り立っているのか?というマクロな知識を知っておくことで、Webプログラミングというミクロな知識も吸収しやすくなる。
インターネット全体の基礎知識
インターネットと言っても、一言では表せない程様々な仕組みが組み合わさって成り立っている。
例えば、以下の様な様々な通信の仕組み(≒通信規約。プロトコル)が混在して、日々データのやり取りをしている。
- Web
- メール
- IP電話
- ファイル転送
- 動画配信
まず、そのことを念頭に入れたうえでおすすめなのが次の2冊だ。
◆イラスト図解 インターネットのつながるしくみ
◆インターネット技術の絵本
これらの本を読んでおくことで、インターネットやWeb、メールの世界が、どのようにして成り立っているのかの全体像を把握することができる。Webプログラミングを経験するにつれ、後々役に立ってくるだろう。
Webマーケティングの知識
Webマーケティング(≒デジタルマーケティング)という言葉をはじめて聞いた方もいらっしゃるかもしれないが、Webプログラミングを学ぶ上で知っておくと非常に武器になる知識だ。
なぜなら、Webの世界では、ブログ・アフィリエイト・インフルエンサー等、よく巷で聞く言葉は、ほとんどが広告あるいは広告に変わるメディア媒体に関連する言葉だからだ。
広告は拡販、即ち企業の利益に直結する要素なので、広告に関連する提案は非常に刺さりやすい(成果が出なければ信用されなくなるデメリットもあるが・・・^^;)
加えて、Webマーケティングの知識を正しく理解しておけば、Webプログラミングを学び実際にWebサイトを構築するにあたり、気を付けるべきポイントが他の人から言われる前に自分で気づくこともできる。さらに、マーケティングの知見とWebプログラミングの技術を融合して、Webサイトの要件定義から参画することも可能だ。
それだけではない。自分のWebプログラミングの実績をWebサイトで公開し、フリーランスとなって稼ぐこともできるようになる。
Webマーケティングにお勧めな書籍は、別の記事で詳しく取り上げたいと思う。
おまけ:ネットワークの知識
実は、Webの世界で意外と重要なのがネットワークの知識だ。特に、ドメイン取得やドメイン移管、問い合わせフォームの設置でメールアドレスを取得した場合、DNS(Domain Name System)という仕組みも知っておく必要がある。DNSは、迷惑メール対策でも出てくるほど、Web&メールの世界と切っては切れない関係なので、是非概論だけでも学んでおくことをおすすめする。意外とWeb制作会社の担当者(主に営業担当)も知らない人がいる場合もあるので、知っているだけで武器になるだろう。
DNS関連でおすすめな本が以下の2冊だ。
◆DNSがよくわかる教科書
◆イラスト図解式 この一冊で全部わかるWeb技術の基本
最後に
今回は、Webプログラミングに関する書籍を紹介したが、最近ではWeb上にリファレンス(参考情報)も数多く存在する。
まずは、少しずつでも構わないので、簡単なHTML&CSSをコーディングし、手を動かしながら学んでいくことをおすすめする。