起業家がInstagramにハマったら、そのビジネスは終わる
最近は、インスタ疲れという言葉が聞かれるほど、Instagramに熱中した人は減ってきたようだが、それでもある一定のユーザーは未だにハマっているようだ。
キラキラ起業女子ブームも下火になってきたとはいえ、未だにInstagram界隈ではキラキラ系投稿が目につくことがある。
今回は、そのInstagramの功罪と、起業家として気を付けるべき点を説明する。
Instagramは、オウンドメディアではなくソーシャルメディアである
当たり前の話だが、Instagramは、Facebook社傘下にあるInstagram専門部隊によって運営されているソーシャルメディアである。芸能人や有名アスリート等がこぞって自分の生活や愛用品を紹介し、一躍話題になった。
しかも、彼らが紹介した場合、従来のリスティング広告よりも効果が高いということもあり、インフルエンサー(≒拡散者)と言われるプロのインスタグラマーも新しい職業となって表れた。
ただし、世の中の流れとして、人々の目につくところには当然広告を出そうとする人たちが現れる。運営者側も広告費を用いてマネタイズができるので、広告を出すことに否定的になることはない(Youtubeも同様)
つまり、InstagramやFacebookといったソーシャルメディアは、第三者に場所を提供してもらい、そこに自分のコンテンツを置かせてもらっている。つまりオウンドメディアではないということをまず認識する必要がある。
その点、ブログは、自分の強みや顧客の困りごと(≒お客様の声)を明文化し、顧客に対して自分自身の情報を発信する。つまり「オウンドメディア」ということになる。
なぜ、ソーシャルメディアはダメなのか?
ここで本題に入るが、ソーシャルメディアは「オウンドメディア」にはなりえない。なぜなら、自分で情報をコントロールできないからだ。当然運営者側の都合で広告が入ることもあるし、効果測定できないケースもある。しかも、運営者側の都合で突如閉鎖されてしまうといったリスクも存在する。
すべてがすべてソーシャルメディアのメリットを否定する気はないが、貴方が起業家としてビジネスを始める場合、最終的にお客様になってもらうカスタマージャーニ―の終着点 はどこか?を設計する必要がある。
仮に、ソーシャルメディア、例えばInstagramをカスタマージャーニーの終着点とした場合、何が問題になるのか?
- 貴方の強み、差別化のポイントが何なのかを伝えきれない
- 貴方ができることが何なのかを伝えきれない
- お客様になる人(≒見込み客)が何を求めているのかを追いかけることができない
実にこれだけの問題があるのだ。特に重要なのが3である。
お客様の困りごとがわからなければ、ビジネスはできない
結局のところ、ビジネスの要諦は、「顧客が今まで解決できなかった困りごとを解決する」事である。ということは、まず見込み客が何に困っているのか?なぜ解決できないのかをキャッチし、貴方のビジネスに落とし込む必要がある。
当然貴方に興味を持ってもらう必要がある、そのためにInstagramを使う。その主張は大いに結構であるが、上記の様にInstagramで完結してしまうようであれば、それは見込み客獲得のためのカスタマージャーニではない。
それどころか、いいね!やコメントが欲しい、ただの承認欲求を見たしたい!という自己満足で終わってしまう。
起業する場合は、Instagramにハマるのではなく、常に見込み客~顧客獲得のためのカスタマージャーニをも設計した上で集客すべきである。