起業したきっかけ(3)
2019年の元旦もそろそろ終わろうとしているときに、この記事を書いている。
というのも、今年の売上目標を見返したときに、ふと「なぜ起業したんだっけ?」と思ったからだ。
前回は、起業したきっかけ(2)で、私が会社を辞め、起業してから新規受注に苦戦した経験談をお伝えした。
このシリーズでは、私が起業したきっかけや経緯を深堀りし、これから起業する人に以下のポイントについてお伝えしたい。
- 海外でも起業はできる
- 前職における人脈はバカにならない
- 新規案件の受注のめどがない状態で起業するなら、円満退社をしたほうが絶対に良い
- ストックビジネスの重要性
現れた救世主
新規受注に四苦八苦して半年近くたった、起業1年目の年末あたりにいきなり転機が訪れた。
たまたま、前職で一緒だったデータアナリストから、AWS(Amazon Web Service)を利用したビックデータ基盤の構築案件が舞い込んできたのだ。
彼は、他部署の人で直接お仕事をすることはなかったが、たまたま前職の製品開発部門にいた際に接点があり、そこでSEOや分析手法について色々と教えていただいたことがあった。
そして、彼は私よりも1年近く前に独立し、今でもデータアナリスト&コンサルとして活躍している。
話を受注の背景に戻すと、実は時代の流れも少なからず影響があった。
最近は、小売事業者やメーカーは、オムニチャネルといって実店舗とオンラインのデータをビックデータとして統合し、データ分析や未来予測に使うようなケースが増えつつあり、そのパイオニアとして構築案件が舞い込んできたのだ。
しかも、その案件は、データベースや専用ネットワークを構築する必要があり、ネットワークエンジニア時代のスキルを思う存分活かすことができた。
それだけではない。以下の様なメリットがあった。
- 非常に高い単価で受注可能
- システム保守が発生するので、毎月定期的に利益を得ることができる
- データベース、ネットワークに加え、オムニチャネルの高度な知識が必要だったため、誰でもできるわけではない
- AWS上で簡単にプログラミングできる環境を作れるため、人的コストがほとんどかからない。
特に大きいのは2で、2のシステム保守の単価が高いこともあって、毎月の売上の目途が非常に立ちやすくなった。
また、3も前職で一通りこなしていたこともあり、案件を受注しても納品できる自信があった。
ここで、起業1年目の最後に、ようやくストックビジネス(≒定期的にお金を生み出す仕組み)を作ることができた。
今でもそのデータアナリストには頭が上がらない。
ついに売上が!
こうして、ビックデータ基盤の構築で実績を作った後は、このブログでも紹介しているような営業手法を利用して、少しずつ売上を伸ばしていた。
特に、目先の利を求めるのではなく、納品した後のサポートを他よりもかなり手厚くすることで、お客様の信頼を積み上げ追加発注につなげていく手法を徹頭徹尾行ったことで、安定した保守費用に上乗せして新規案件の売上もたつようになった。
起業してから四苦八苦し、ここまで得た知見として、
- 新規案件では目先の利を求めない。
- 新規案件のアフターフォローを手厚くする
- 保守の様な月額サービスを積み上げることで、ストックビジネスを成長させ収入を安定させる
のような、起業の教科書には中々乗っていないような体験をすることができた。
これから起業する人は、ぜひこの体験談を生かして、自分自身のビジネスを確立していただければ幸いである。
この記事をお読みいただき起業するすべての方の成功を祈念する。
最後に
3回のシリーズで、起業のきっかけを通じて、
- 海外でも起業はできる
- 前職における人脈はバカにならない
- 新規案件の受注のめどがない状態で起業するなら、円満退社をしたほうが絶対に良い
- ストックビジネスの重要性
についてお伝えした。
もし、プログラミングで起業したりフリーランスでやっていきたいと思う人は、マナブさんのYoutubeが参考になるので是非聞いてみてほしい。
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