お金がない人がゼロから資産を増やす(1) – 投資初心者が株や不動産より効率的に資産を作る方法
最近では、仮想通貨やバイナリという言葉が飛びかっている。2017-2018年には「億り人」という仮想通貨の億万長者まで現れた。ところが、正しい資産運用の知識がないが故に、折角作った金融資産を失ってしまったり、大損を出して投資から撤退する、といった事例が増えている。
今回は、投資初心者が株や不動産より効率的に資産を作る方法について解説する。
- 普通の人が資産運用をやっても、資産は全然増えない
- 投資で稼ぐという考えをやめる
- 不労所得を作り、それを長期積立に回す
普通の人が資産運用をやっても、資産は全然増えない
投資会社や金融会社に勤めたことがない人や、金融知識(フィナンシャルプランニング)の知識がない人が、いきなり資産形成に走っても大抵失敗する。理由は主に3つある。
元本が少なすぎる
普通の人が出資できる投資額は、多くても数百万だろう。積立投資ならまだしも、株や不動産は数千万以上の出資額がないと、大きなリターンを狙うのは難しい。また、金利が大きい金融商品ほど元本割れのリスクも大きくなる。
つまり、大きなリターンを得るには、まとまったキャッシュが必要不可欠ということだ。
知識が少なすぎる
さらに、日本の教育システムでは経済、つまり金融・投資といった、お金を動かす勉強をしないしさせない。その理由として、
- 従順に働いてくれる労働者を増やす
- 日本の銀行にお金を預けたままにしてくれる従順な人を増やす
ために、日本の教育システムは構成されている。このあたりの日本の金融のからくりは、次回以降に改めて取り上げたい。
その点、投資の世界には、トレーダー、個人投資家や機関投資家、ヘッジファンド等、金融世界のプロが数多く活躍している。その世界の中で利益を上げ続けるのはかなり至難の業と言っていい。
環境が悪すぎる
さらに悪いことに、日本は投資をする環境としてあまりにも不利である。その理由として、
- 日本国内におけるキャピタルゲイン(投資による利益)が、非課税ではない
- 日本国内のフィナンシャルプランナーが、あまりにも世界金融に詳しくなさすぎる
- 未だに「楽してお金を稼ぐ=悪」の風潮が強い
といったことが上げられる。
シンガポールや香港は、キャピタルゲインが非課税なので、世界中から数多くの投資家が集まりお金を動かしている。そのため、世界の経済状況が瞬時に情報交換されるため、日本と比べると圧倒的に株式相場や不動産取引の情報量が多い。
また、日本のフィナンシャルプランナーの大半は、老後資産をどうやって国内で作るか?という視点を持っている人が多く、資産を動かしながら富を増やし続けるといった、長期的かつグローバルな視点を持っている人は少ない。
極めつけは、「楽してお金を稼ぐ=悪」の風潮だ。金融は日々トレードや情報収集が要になるため、全然楽して稼いでいるわけではないのだが、日本の社会は「労働=美」という風潮が強いため、その対極にある「楽してお金を稼ぐ」は「悪」になってしまう。さらに、日本の国家システムも「楽してお金を稼いだ利益」には高い税金をかけるため、資産を形成するのは難しいのだ。
投資は、資産を稼ぐものではなく増やすもの
投資は、そもそも多額の資産を持っている人に対して、
- 資産が目減りしないように防衛する
- 資産を増やす
といったことを行うことだ。現在の投資の世界を考えると、数百万単位の現金資産しか保有していない人からすれば、どうあがいても投資で大きくリターンを得るのは難しい。では、投資初心者がお金持ちと同じような資産を形成していくには、どうすればよいだろうか?
不労所得の源泉を増やす
投資初心者(に限らずだが)が、資産を形成する一番の近道は、
ことだ。具体的には、
ことだ。
当然のことながら、自分自身が働ける時間には限度がある。その労働力だけで資産を形成するだけの利益を生み出すのは難しい。ところが、インターネットとIT技術の発達によって、自分自身が働かなくても、「仕組み」が働くことにより、数多くの収入減を作ることが可能になった。
この記事でも少し触れたが、ブログによるアフィリエイトは、初期投資がかなり少ない。最初は儲からないが、仕組みとして成熟してくれば十分に利益を生み出すことは可能だ。
長期積立投資で、地道に資産を増やす
不労所得の利益と作った資産こそ、さらに投資によって増やしたほうが効率が良い。特に、長期積立なら月数万円から積立ができるし、それを運用することで少しずつ積立額+運用利益として資産を増やすことができる。
私も、香港のある会社に長期積立投資を行い、年数%ではあるものの資産を増やしている。
不労所得を折角得たのに、浪費してしまっては非常にもったいない。
最後に
今回は、投資初心者が株や不動産より効率的に資産を作る方法についてお伝えした。次回以降は、実際にどのようにして資産を形成していくのかを、シリーズとしてお伝えしていく。
また、資産設計をより体系的に学びたい方は、私の知人が勉強会をやっているので、ぜひ参加してみてほしい。
◆ゼロから資産づくりの方法 資産設計勉強会
https://okaneno-gakko.jp/course/assetdesign