【起業したい人向け】起業するときに知っておくべきビジネスモデルの基本パターン10撰と稼げるパターン
起業するときは、見込み客や現在のリソース(人・モノ・カネ)を」元に最適なビジネスモデルを選択し、実際に経営していくことになる。ところが、ビジネスモデルの特徴やクセを理解しておかないと、思いのほか収益にむずびつかなくて苦戦することが多い。
今回は、そのビジネスモデルの基本パターン10撰についてお伝えする。
ビジネスモデルとは?
ビジネスモデルの定義をざっくばらんに言うと、
- 提供する価値:何を売るのか?
- ターゲット:誰に売るのか?
- 収益化までの流れ:どのように利益を得るのか?
という動きをモデル化したものだ。他にも出入金のタイミングをはじめ様々な項目があるが、初めて起業を志す人が意識すべきなのは、上記の3つの要素だ。
そして、上記のビジネスモデルは、収益構造によってある程度パターン化される。
ビジネスモデルの基本パターン
メーカー(自社製品を販売する)型
自社のオリジナル商品やサービスを提供するビジネスモデルだ。このモデルは、値段・品質・売り方等で競合と差別化する必要があるため、新規参入するにはかなりの資本を必要とする。
初めて起業する人は、メーカーモデルを目指しがちだが、成功したときの旨味が大きい分失敗したときのダメージが大きいのが特徴だ。
小売型
メーカーが販売したものを仕入れて顧客に売るのが小売モデルだ。最近流行っているせどり等はこのモデルにあたる。在庫を抱えなければ小資本で始められるが、その分参入障壁が低いため競合が多く差別化が難しいのが特徴だ。
ポイントカード等で顧客の囲い込みを行い、ストックビジネス化する必要がある。
引き上げ型
ほとんど利益が見込めない格安の入口商品(顧客が買いやすいものやサービス)と、高利益が見込める出口商品(売り手が売りたいもの)をそれぞれ用意し、顧客が入口商品を買ったついでに出口商品を買わせるビジネスモデルだ。
顧客が入口商品のみ購入し、出口商品を買わないケースは必ず発生するので、入口・出口商品以外で利益を見込めるものを別途用意する必要がある。
ポイントカードを活用して顧客リストを作り、顧客の購買意欲を促進すると、比較的出口商品を買ってもらいやすくなるので、一度入口商品を購入してもらえればリピート率を上げやすい。
広告収入型
紙媒体やネットなどで広告収入を収益とするビジネスモデルだ。アフィリエイトはまさにこのパターンにあたる。最近ではオウンドメディアに広告枠を設けて、広告収入を得るメディアのマネタイズ事例も増えてきてる。
消耗品型
高単価の商品に加えて、消耗品を売って継続的に利益を得るビジネスモデルだ。
例えば、
- DIYでガーデニング用品のほかに、木工ボンド等の消耗品を販売する
- プラモデルのほかに、接着剤やカラー用品を販売する
の様な売り方がある。
ライセンス型
自社が開発したソフトをライセンス販売するビジネスモデルだ。代表的なのは、WindowsやMac等のOS(オペレーティングシステム)の販売だ。
他にも、Symantec(Norton)やカスペルスキー等のウィルスソフトがある。それらは年間や月間でライセンス販売するビジネスモデルになっている。
サブスクリプション型
いわゆるオンラインサロンがこのビジネスモデルにあたる。例えば、Adobe Creative Cloud(イラストレーター、フォトショップ等をクラウドで提供するサービス)や、レンタルサーバー、ウォーターサーバーのような月額制のサービスなどが該当する。
このビジネスモデルは、顧客に一度契約してもらえば、継続的な収益を見込むことができる。
私個人としては、あらゆるビジネスモデルの中で、一番稼げるモデルだと思っている。
マッチングサービス型
供給と需要がマッチングしていない市場で、より売りやすいモデルがマッチングサービス型だ。
最近では、婚活サイトやクラウドソーシングサービスといった、個人×個人、個人×企業、企業×企業といったマッチングサービスが増えてきている。
サブスクリプションモデルと組み合わせて、成約時に成約料をもらう混合型ビジネスモデルも増えている。
フリーミアム型
クラウドサービスで最も展開しやすいビジネスモデルだ。無料である程度の機能を提供し、より高度な機能を有料化するモデルだ。
消費者のニーズや要望をキャッチアップしやすいのが特徴だ。
二次利用型
他社商品を借りたり、自社商品を貸したりして、レンタル料をもらうビジネスモデルだ。このビジネスモデルを展開する際は、著作権・商標権などの法的な権利関係でトラブルを起こさないように、権利関係を弁護士などに相談しておいた方が良い。
ビジネスモデルがなぜ重要なのか?
ビジネスモデルがなぜ重要なのか?というと、その答えはシンプルだ。
- 収益構造に欠陥はないか?
- 関係者と意思疎通できているか?
を俯瞰する必要があるから。
ビジネスモデルが組み立てできていないビジネスは、収益化に失敗して継続が困難になったり、関係者の意思疎通ができずに、メンバーの行動がバラバラになったりと、いずれビジネスを進めるうえで重要な課題を産んでしまう。
ビジネスモデルを考えたら、テストマーケティングしよう!
しかし、机上でビジネスモデルを考えていても、収益化は望めない。
自分なりにビジネスモデルを考えたら、小資本でいいので実際にビジネスモデルをテストマーケティングすべきだ。
会社員ならば許される範囲で副業してもよいし、学生ならばバイト代の一部を投資するでもよい。
ことが重要だ。
上手く収益が見込めそうならば、起業してはじめよう。私個人も、同じように最初は副業からはじめて、自分の考えたビジネスモデルをテストマーケティングした。そして、収益が発生するのを確認してから起業した。
- ビジネスモデルの構築
- テストマーケティング
- 起業
の順にステップをたどれば、起業の成功率は大幅に上がるはずだ。