【マーケター向け】インフルエンサーマーケティング2.0とは?インフルエンサーマーケティングの未来を大胆予想する
“インスタ映え”という言葉を聞いて久しい。
最近では、猫も杓子もインスタグラム(Instagram)を駆使して、様々な写真や動画をこれでもか!というくらい見せつける時代になった。
ところが、インフルエンサーマーケティングは明らかに分水嶺を迎えている。インフルエンサーマーケティングに大きく成功している企業もあれば失敗している企業もあるからだ。
今回は、新しいフェーズを迎えたインフルエンサーマーケティング2.0についてお伝えする。
フォロワーやいいね!の獲得だけを目指すインフルエンサーは淘汰される
以下の記事にもある通り、インフルエンサーマーケティングは去年から今年に入って大きな変化を迎えた。
出典:インスタグラマーが淘汰される、“インフルエンサー2.0”が起きている
私個人も全く同感で、フォロワーの数やいいね!の数は、経営やマーケティング上、全く役に立たない指標だ。
むしろフォローしてくれたユーザーや、いいね!を押してくれたユーザーを、どれだけ見込み客にできるか?どれだけコアなファンにできるか?が重要なのだ。
それが、特定のコミュニティで大きな影響を持つ「マイクロインフルエンサー」「ナノインフルエンサー」につながっていく。
より、マス・マーケティングからエンゲージメント(≒成約)に重点が移りつつあるのだ。
自己満足の投稿をしていたり、いいね!やフォロワー数の増加だけに必死になっているインフルエンサーは、多かれ少なかれ淘汰される。
大胆予想!インフルエンサーマーケティングの未来
私は、インフルエンサーマーケティングは、以下の様に進化していくと考えている。
- インフルエンサーのアメーバ化
- よりコンバージョンにコミットできるインフルエンサーが生き残る
インフルエンサーのアメーバ化
これからの時代は、マイクロインフルエンサーやナノインフルエンサーの世界観を活用して、彼らを中心にマーケティングを展開する時代が来るだろう。広告媒体を中心とした「押し売り」の時代から、「共感した商品・サービスをより自発的に買ってもらう」時代に変わっていく。
さらに、
が起きると思っている。
インフルエンサーに共感し、商品やサービスを体験したユーザーが新たなインフルエンサーになり、マーケティングのすそ野が拡大していく。
つまり、インフルエンサーが新たなインフルエンサーを生み増殖する。インフルエンサーマーケティングはマルチ商法に近くなっていくと予想している。
よりコンバージョンにコミットできるインフルエンサーが生き残る
2019年に入り、景気減速が始まった。企業は広告費の最適化(削減ではなく割り振りの最適化)を図るようになるはずで、その際インフルエンサーのマネージメント(≒見直し)も起きると予想している。
そして、インフルエンサーに対する売り手側の投資もよりシビアになる。
いくらインフルエンサーが独自の世界観を持っていても、依頼側(売り手)側の利益につながらないようなインフルエンスは期待していないし、そのような余裕もなくなっていくだろう。
従って、より依頼側(売り手)側に利益をもたらす、つまりコンバージョン(購入)にコミットできるインフルエンサーが生き残る未来が来ると予想している。
参考:「ものを売れないインフルエンサーは生き残れない」 現役東大生が考えるライブコマースの未来
インフルエンサーを戦略的にサポートできるエンジニアリングは、これからも強い
但し、これからも生き残るのは、
だと思っている。
実際に、今でも多くの会社がインフルエンサーマーケティング支援サービスを開発・展開している。
参考:UUUM、インフルエンサーマーケツール「LMND」に新機能を実装 最適な候補のレコメンド可能に
参考:インフルエンサーの“影響力”を分析するツール「IPR」にマーケター向けの新機能
インフルエンサーをサポートするクラウドサービスを構築したり、AIやビックデータを活用してマーケティング支援を行うことができるエンジニアは、これからもしばらくは引く手数多なはずだ。