新規ビジネスを立ち上げる(起業する)ときに抑えておくべき3つのポイント
起業ブームが起きてからすでに数年が経過した。インターネットの発達で、巷ではノマドカフェやバーチャルオフィスを利用した新規ビジネスが増えてきている。
今回は、その新規ビジネスを立ち上げる(起業する)際に、抑えておくべき3つのポイントについてお伝えする。
1.誰に何をいつどのように価値を提供するか?
まず一番目に大事なのは、
- 誰(who)に
- 何(what)を
- いつ(when)
- どのように(how)
- なぜやらなければいけないのか(why)
を抑えておくことである。
これは営利事業だろうが、NPOの様な社会活動であろうが関係ない。
資本主義であろうが、共産主義であろうが関係ない。
人間が形成する社会の中でビジネスをやる一番基本である。
大抵のビジネス書には、ビジネスモデルの構築時に、「誰(who)に、何(what)を、いつ(when)、どのように(how)は必ず考えておきなさい」と書いてある。ところが、「なぜやらなければいけないのか(why)を考えなさい」を書いてある本はそれほど多くない。
実は、新規ビジネスを考えるのに一番重要なのは、なぜやらなければいけないのか(why)なのだ。
それはなぜか?
そのビジネスが替えがきくものなのか?きかないものなのか?によって、貴方のビジネスの生存確率が大きく異なるからだ。
具体的な例として、Uber(ウーバー。配車サービス)を挙げてみよう。
- 誰に?→迎車を希望している人に
- 何を?→タクシーまたは車とドライバーを提供する
- いつ?→できる限り早く
- どのように?→Webやスマホアプリで簡単に
- なぜやらなければいけないのか→既存のタクシー会社では、規格も機能もバラバラで、迎車を希望している人に不便だから
1~4だけで絞って考えれば、既存のタクシー業界でもやろうと思えばできたはずだ。
だが、なぜ既存のタクシー業界ではなく、Uberである必要があるのか?
一番大事なポイントは、実はそのビジネスが必要不可欠である理由なのだ。
2.ビジネスを立ち上げる際に、誰と組むか?
次にあげられるのが、お金よりももっと大事なことである。
それは、誰と組むか?である。
なぜお金よりも重要かというと、ビジネスが大きくなる(スケールアップ)スピードが全然違うからだ。
これは、人の能力だけではなく、環境や性格、マインドセットによっても大きく変わってくる。
例えば、イケイケドンドンタイプ2人でビジネスを立ち上げると、非常に危険だ。
法令違反やキャッシュフロー破綻が発生する可能性が極めて高くなる。
逆に、慎重派2人でビジネスを立ち上げると、スピードが遅くなってしまいいつまでたってもビジネスをローンチできない。
また、マーケティングに強い人間が一人もいない場合も要注意だ。
(私も人のこと言えないが)エンジニアが起業すると、
となってしまい、肝心な製品がいつまでたっても世に出てこないことがある。
とはいえ、マーケターだけで起業メンバーを構成してしまうと、製品品質やサービス品質に影響してしまう場合もある。
それだけ、誰と組むか?はかなり重要である。
3.お金の流れを抑える
最後にお金だ。よく起業セミナーでは初期投資となる資本金の話を中心に説明されることが多い。
但し、資本金よりももっと重要なのがある。それは何か?というと、
である。
特に、新規ビジネスを立ち上げた段階では、キャッシュアウト(支出、経費など)の方がキャッシュイン(収入、売上)よりもはるかに大きくなる傾向がある。
必要な機材やソフトウェアの購入、備品の調達など、何かと必要なものが多いからだ。
その際に、いつプラ点(キャッシュフローが黒字に転じること)だけは、かなり慎重に考えておかなければ、ずるずると赤字を垂れ流し、いつの間にか資本(初期投資したお金)がなくなってしまうことがある。
新規ビジネスを立ち上げる際は、いつプラ転(黒字にすること)させ無ければならないのか?を考えて、できる限り多くの資本を用意するのが一番理想だが、そもそも初期段階で資本を大量に集めるのは難しい。
となると、起業初期段階でできるだけキャッシュフローを組み立てておくことが重要になってくる。
起業したい方、新規ビジネスを立ち上げたい方は、ぜひこの3つのポイントを抑えておくことをお勧めする。