【レポート】物販(せどり)ビジネスで果たして自由を作れるのか?の検証(1)- ノマドしながら物販はできるのか!?
今年の10月末あたりから、興味本位で本格的に物販(せどり)を始めてみた。1週間くらいやってみたのだが、実際に物販をやってみて面白い点・面倒な点が色々わかってきた。
今回は、起業して物販をやりたい人や、副業で物販をやりたい人向けに、物販に関する基本的な情報や、現時点までで苦労した点を共有する。
なぜ、物販をやり始めたのか?
なぜ、物販をやり始めたのか?というと、その理由は主に4つある。
- 物販(せどり)は、どのくらい利益が出るのか?
- 物販(せどり)は、どの程度手間暇やコストがかかるのか?
- 巷でいわれている物販(せどり)ノウハウに再現性があるのか?
- 物販(せどり)は、完全外注化できるのか?
私は、もともとECサイト構築パッケージの製品開発部門にSEとして仕事していた。
その際の物販の知識をフル活用してみたが、本来であれば、とてもじゃないがノマド出来るようなビジネスモデルではない。
しかしながら、最近の情報商材やスクールでは、ノマドしながら物販も可能といっている人たちがいる。
では、果たしてどこまで物販ビジネスしながらノマド生活を送れるのか?が興味が湧いてきたので、この機会に物販(せどり)をしてみようと思ったわけだ。
物販(せどり)とは、どんなビジネスなのか?
物販、せどりというと複雑な様に聞こえるが、仕組みそのものは至極単純だ。
ただこれだけである。
実際は、Amazon、楽天をはじめ数多くのネットショップがある昨今、物販(せどり)は、
が主流になってきている。
安く仕入れる
安く仕入れる仕入れルートは、主に以下のパターンがある。
- 卸業者やメーカ等と契約を結び、大量に安く仕入れる(一般的な仕入れ)
- 近所の小売店でセール品を安く買う(店舗せどり)
- 楽天やAmazonの様なネットショップで、セール品を安く買う(ネットせどり。電脳せどり)
高く売る
仕入れた商品を販売する方法は、大きく分けて2つある。
- 店舗や卸業者から仕入れて、在庫を抱えつつAmazonや楽天の様なネットショップで販売する(有在庫販売)
- 流通ルートを確保し、Amazonや楽天の様なネットショップで販売。注文が来たら店舗や卸業者に発注して、顧客に配送する(無在庫販売)
だが、これを実際にやろうとすると、いくつかの壁にぶつかることになる。
高く売るには、出来るだけ出品者が少ない商品を高値で売ることだ。
ところが、出品者が少ないと、そもそもニーズがなくて売れない、ということもある。
そこで、実際に物販をやってみてわかった、物販ビジネスのメリットとデメリットを紹介する。
物販(せどり)のメリット
物理的に、お店を持つ必要がない
ネットがない時代の物販は、実際に商品を販売する際は店舗を借りるか、軽自動車などを借りて移動式店舗で販売するしかなかった。
そのため、月数万以上の固定費がかかっていたのが現状だ。
ところが、今ではネットショップを使って簡単に出店できる。
Amazonに至っては、大口販売する際の出店手数料が月4,900円と非常に安い。
月額の固定費を安く抑えられるのが大きなメリットだ。
無在庫でも販売できる
一般的な店舗ビジネスだと、無在庫で販売できるケースはあまり多くないが、ネットショップならば無在庫販売も可能だ。
例えば、ホビー系のフィギュアやガンプラのカタログさえ押さえておけば、あとは注文を待つだけである。
従来よりかなり少ないコストでビジネスを展開することができる。
仕入れや出荷を外注化できる
リサーチや仕入れ、出荷方法が理解出来てくれば、そのノウハウを駆使して外注化することもできる。
外注化できれば、その分時間や場所の制約がなくなるので、ノマドしながら物販ビジネスを展開することも可能だ。
実際に、現時点までのリサーチに関しては、7割方ネットを使っている。
物販(せどり)のデメリット
利益が想定より出ない
物販の利益の基本は、
という、小学生レベルの数式で成り立っている。
実際は、そこから配送料や販売手数料を差し引いたものが、手元に残る利益になっている。
ところが、実際にやってみて分かったのが、
という点だ。
自前で倉庫や配送トラックを持っている会社であれば、配送コストや保管コストを圧縮できるが、個人事業主の様な物販(せどり)だとそうもいかない。
特に、リサーチにかかる交通費や、顧客に直送する場合の梱包資材の確保、梱包の手間暇で、想定よりも多くの時間とお金がかかるのだ。
リサーチに正解がないので、トライアンドエラーを繰り返すしかない
次に、商品のリサーチが非常に大変手間がかかる。
特に店舗せどりの場合、
- 店舗とネットでどのくらい価格差があるのかを調べる
- 店舗でセール等をやっていないか調べる
- 実際にその店舗を訪問し、その場で商品を調べる
といったステップが必要だと分かってきた。
例えば、トクバイ.comの様なサイトで価格差が大きい商品を選定し、実際に見に行って購入するプロセスが必要になってくる。
価格差が大きいからといって売れなければ在庫として残ってしまうので、売れ筋商品を見つける必要が出てくる。
ところが、実際にどのような商品が売れ筋になるのか?は、季節や経済状況によっても変わってくるので、セオリーの様なものはほとんどないといっても良い。
その分、トライアンドエラーで時間とお金がかかることになる。
仕入れが非常に面倒
正直なところ、仕入れは非常に大変だ。
特に、店舗せどりの大型商品になると、このように一度に大量に仕入れることができない。持ち運びすら大変だ。
場合によっては、車がないと仕入れ作業ができないケースも出てくる。
女性の場合は、力のある男性(旦那さん、彼氏、男友達等)が協力してくれなければ、仕入れ作業自体が非常にハードル高くなる。
物販(せどり)をビジネスとして成長させるには?
では、メリット・デメリットを考慮した上で、物販ビジネスを成長させるには、どのような方法があるのだろうか?
リサーチと仕入れの自動化
特に物販(せどり)で一番重要なのは、リサーチだった。リサーチができなければ優良な商品を販売することすらできない。
そのためには、出来るだけ早くリサーチノウハウを身に着け、それをシステム化することだ。
可能な限り無在庫販売を目指す
実際に店舗せどりをやってみて痛感したのが、有在庫販売の恐ろしさである。
売れれば御の字だが、売れなければ在庫として残ってしまう。
当初は、資産として購入した在庫でも、売れなくて長い時間たてば負債になってしまう。
利益を作ることも大事だが、出来るだけ無在庫販売ができる環境を構築するべきだと痛感した。
最近では、NETSEAの様に、ネット上のサプライヤーとのやり取りが可能な仕組みもあるので、こういった仕組みを活用して、出来るだけ在庫確保を少なくして無在庫販売を目指すのがするのが望ましい。
出荷(梱包)、配送の外注化
最後に、出荷や配送作業の外注化(自動化)だ。
商品を発送する際は、ラッピングやラベル付け、納品書の印刷、配送業者への集荷依頼といった細かな作業が必要になるが、どの作業も少なからず時間がかかる。
そういったルーティンワークをできるだけ外注に任せて自動化を目指したほうが、拘束時間が減りより商品のリサーチ等に時間を割きやすくなる。
最後に
まだ、物販を本格的にやり始めて1か月もたっていないので、損失が大きくならない限りは、この物販ビジネスはこのまま継続していこうと考えている。
引き続き、物販スクールが教えてくれないような情報や、物販ビジネスをやりながらノマド化を実現するまでの過程を引き続き発信していく予定だ。